第１話 「土地」
家を建てるということは、決断の連続です。完成までには実に多くのことを決めなくてはいけません。
土地選び、資金計画、そしてどこに家づくりを依頼するのか。そんな大きなことから、設備器具選び、 照明器具、カーテン 家具，等々小さなことまで．．。洋服や靴を買うように失敗を繰り返しつつ自分に 似合うものを見つけていくなんてことは家の場合なかなかできないものです。
だからといって「一発勝負！」で決めてしまうのは高い買い物ですのでコワいですよね。
そこでちょっとしたアドバイスですが、どうぞ耳を貸して下さい。
土地をすでにお持ちの方は別ですが 家作りの中でも 特に支払う金額が大きく、その最初のポイントに なるのがやはり「土地選び」です。土地を選ぶ条件は、「環境」「価格」「広さ」「法規的基準」はもちろん、 他にも「子供の学区」「利便性」などいろいろあると思いますが。皆さんにぜひ気をつけていただきたい見落としがちなポイントが、次の３点です！
『地盤』 『道との高低差』 『上下水道』
候補の土地が見つかったらこのことは必ず確認して下さい。後で大きな費用がかかることがあります。 以前、地盤について、「ここは絶対大丈夫」と言われて買っても、いざ調べてみたらとても弱く、 改良工事に１５０万円程かかったことがありました。
また、ある施主さんが「とっても気に入った土地を買ったのよ」とおっしゃったので見に行ったところ、 確かにいい場所でしたが、高低差がすごくて土木工事に多額の費用がかかったこともあります。 また、上下水道ですが 土地近くまで上水が来ているかどうか、また、下水が通っているか、計画がある のか･･･これはチェックしておきましょう。 上水が近くにない場合は本管までの工事は施主負担ですので距離があればそれだけ費用もかかります。
下水もすでに通っていれば問題ないのですが 計画があると言うことになれば 市町村の合併処理浄化槽に 対する補助金は受けられません。
それから これは私個人が感じる事かもしれませんが 土地探しの大事なポイントとして
〔不動産屋さんとの出会い〕があると思っています。
仕事柄今まで不動産屋さんと関わる事が結構ありましたが 正直言って、皆さん、土地のマイナスポイントは 話したがりません。先ほどの例も、土木工事に多額の費用がかかることが分かっていたなら、値段の交渉の余地も あったのではと思います。地盤の事も･･･
その他にも一般の方が知らない不動産屋さん同士の取り決めのようなものもあるらしく、(・・?) エッというようなことがいろいろありました。信頼できる良い業者をみつける事が大切です。
設計士に家づくりを頼む予定なら、ぜひ土地選びの段階から関わってもらいましょう。さまざまな視点から適切な アドバイスが受けられると思います。例えば、一見建てにくそうな変形の土地でも、設計士ならではの工夫で住みや すい家づくりも可能です。また、変形だと価格も安いですしね。
いずれにせよ 限られた資金の中で、土地代にかかる費用はとっても大きいものなので、充分時間をかけて納得 いく土地を手に入れて欲しいと思います。
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